こどもの病気・症状 名古屋市西区のきとう小児科医院 日曜診療こどもの病気・症状 名古屋市西区のきとう小児科医院 日曜診療

アレルギー性鼻炎

  • ■アレルギー性鼻炎って?

アレルギー性鼻炎は、くしゃみや鼻水、鼻づまりを特徴とするアレルギーの症状で、植物の花粉、ダニのフン、死骸ペットの毛などのハウスダストが主な原因となって症状が現れます。日本では特に毎年2月から4月にかけてスギやヒノキの花粉が飛散し、一般的に花粉症と呼ばれる症状もアレルギー性鼻炎のひとつです。花粉症は日本人では10人に4人の割合でが罹患していると言われており、5~9歳のお子さんでも約30%が花粉症に悩まされていると言われています。また近年では自宅で過ごすことが多くなり、ハウスダストによるアレルギー性鼻炎に悩むお子さんも増えています。花粉症は、花粉の飛散時期に特定的に起こるため季節性アレルギー性鼻炎と呼ばれ、一方でハウスダストなど年間を通して症状が見られるものは通年性アレルギー性鼻炎と言われます。

 

  • アレルギー性鼻炎の原因

アレルギー性鼻炎は、体の免疫機能が過剰に働くことが原因です。本来ならば体にとって有害な物質ではない植物の花粉やペットの毛などに含まれるタンパク質に対して、体に備わっている免疫機能が有害な物質だと判断して、体の外に追い出そうと鼻水やくしゃみとして症状が出ます。

近年ではマンションなど住宅の気密性が高まり、カーペットやソファーを使用する家庭が増えたことから、ハウスダストやダニ、カビといったアレルギーの原因物質が増えやすくなっているため通年性アレルギー性鼻炎を発症する人も増えています。

 

 

  • ■アレルギー性鼻炎の症状

アレルギー性鼻炎の症状は、

・くしゃみ

・鼻水

・鼻づまり

・目のかゆみ

が特徴的です。

 

上記の症状に伴い、勉強や仕事に集中ができない、頭がぼーっとする、顔が重たい感じがするといった症状が見られることもあります。アレルギー性鼻炎を放っておくと、鼻の奥の副鼻腔という空間に炎症が起きて膿がたまる副鼻腔炎(ちくのう症)を起こすことがあり、鼻炎が治りにくくなり、治療に長い期間が必要となります。

またアレルギー性鼻炎による鼻づまりで 寝つきが悪くなったり、寝ている間に呼吸がしづらくなることでいびきや睡眠時無呼吸症候群につながることもあります。眠りが浅くなると日中も眠気が続いたり、頭がぼーっとする症状を引き起こします。最近では小児でもアレルギー性鼻炎が原因で睡眠時無呼吸症候群に悩むお子様が増えていますので、長期化させないことが大切です。

 

  • ■アレルギー性鼻炎の治療

アレルギー性鼻炎の治療では、アレルギーの症状を抑える抗アレルギー薬を服用することが基本的な治療となります。また、アレルギーを起こさないよう環境を整えることも大切です。血液検査を行ってアレルギーの原因物質を特定し、その原因物質に触れないようにする対策が大切です。例えばハウスダストであればこまめに掃除をする、布団は週に一回は必ず干すなど身の回りの環境を清潔な状態に保ちましょう。花粉の飛散している時期には、家の中に入る時には服についた花粉を払ってから入る、コートやジャンパーをリビングに持ち込まないといった対策も有効です。

 

当院ではアレルギー性鼻炎の根治が期待できる舌下免疫療法を行っています。治療可能な方は、スギ花粉またはダニに対するアレルギー反応がある方で、5歳以上の方が対象です。アレルギーの症状が出てから症状を抑える治療とは異なり、免疫機能を正常な状態に整えていきアレルギー症状を出にくくする治療です。詳しくは舌下免疫療法ページをご覧ください。

 

  • ■アレルギー性鼻炎の検査

アレルギー性鼻炎の治療で大事なことは、原因をしっかりと把握することです。アレルギーと一口に言っても、季節性アレルギー性鼻炎の原因であるスギやヒノキ、イネなど植物の花粉や通年性アレルギー性鼻炎の原因であるダニやカビ、ペットの毛などのハウスダストがあります。お薬を飲むだけでなく、原因となっている物質の除去も進めていくことが大切です。

当院ではアレルギーの原因となる様々な物質を検査するため、ドロップスクリーンA-1(移動式免疫発光測定装置)を導入しております。指先からわずか1滴(20µl)の採血で41種類のアレルギーの原因物質の検査をすることができます。鼻炎にお悩みの方はもちろんその他のアレルギーの症状が気になる方、心配な方はお気軽にご相談ください。

 

  • ■季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)対策の初期療法

毎年花粉症のシーズンに症状が現れて辛い!という方におすすめの治療が初期療法です。花粉の飛散時期は2月から4月ですが、その花粉症が飛ぶシーズン前(1月~2月初旬)にアレルギーの薬を継続的に服用することで症状を軽くしたり、症状の現れる期間を短くする効果が期待できます。また花粉症シーズンのピーク時期を避けて、通院することができ花粉症シーズンには簡単な診察でお薬の処方を受けることができスムーズに受診できます。症状が出て辛い時だけでなく、早めに薬を継続して飲むことで体の調子を整えてアレルギー症状を起きにくくすることができます。

季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)や通年性アレルギー性鼻炎にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

 

  • ■当院でのアレルギー検査の受診に関して

当院でアレルギー検査をご希望の患者様には日曜日以外に

・WEB受付(簡易問診でアレルギー検査希望にチェック)

WEB問診にアレルギーの症状が出たと思われる検査希望の物質、エピソードの入力

をお願いしています。

 

院内で検査可能なドロップスクリーン(アレルギー検査)の検査結果は採血から30分程度で確認できますが、

現在は感染対策、院内混雑緩和 のため翌診療日以降に結果をお伝えさせていただきます。

 

ドロップスクリーンで検査可能な41項目以外のアレルゲン物質の検査が必要な場合は、検査センターへの提出が必要なため日曜日以外の午前中の早めの時間にWEB受付をお願いいたします。

WEB受付をしていただき、順番予約が30番以降の場合はWEBで予約を取った上で、当院へ電話(052-521-7677)で連絡をお願いいたします。

 

当院のアレルギー検査のドロップスクリーンは、検査機器が1台のみで一度に検査できる件数が限られるため、検査希望が重複した場合は、日時の変更をお願いすることがありますのでご了承ください。