お知らせ

2022年2月26日

院長より小児のコロナワクチン接種について

新型コロナウイルスによる感染流行の波は繰り返し起こり、小児をはじめ新型コロナウイルスに対する免疫の無い人にどんどん感染が広がっていきます。小児(5歳〜11歳)の新型コロナウイルス感染症は、中等度や重症例は少ないものの、オミクロン株の流行にともない、重症に至る症例数が増加傾向にある事、感染者全体に占める小児の割合が増えている事が、報告されています。安心して集団生活するために、ワクチン接種は意義がある事だと考えます。

日本国内での小児の接種では、ファイザー社のmRNAワクチンが使われます。投与量は、大人が1回0.3mlに対して小児は1回0.2mlと少なく、主成分であるmRNAは大人の3分の1の量になっております。

海外のデーターですが、有効性も5歳〜11歳の小児2268名が参加した臨床試験では、ワクチンの発症予防効果は、約90%と高い効果が認められました。

安全性についても、ファイザー社のワクチンは高いと言われています。ワクチン接種後、大人と同じ様な副反応がみられますが多くの副反応は、16歳以上と比較すると頻度の低い事が報告されています。心配される心筋炎の発症については、12歳以上で報告されていた心筋炎よりも頻度が低く、いずれも軽症との事でした。

小児用ワクチンは有効性と安全性が確認されている事、海外でも広く接種が勧められている等をふまえ、日本でも接種が進められる事になっていますが、お子さんのワクチン接種については、接種のメリット・デメリットを理解した上で検討する事も大切です。