あせも
■あせも(汗疹)って?
あせもは、名前の通り暑熱の中や高温多湿な場所で汗をかくことで起こりやすい、発疹やかゆみを伴う皮膚の病気です。赤ちゃんや子どもは汗をかきやすいため、大人に比べてあせもになりやすいといわれています。
■あせも(汗疹)の原因
あせもは汗を排出する汗管と呼ばれる管(くだ)が詰まることで、汗が体内にたまってしまい発症します。汗管は汗に含まれる成分やほこり、皮脂などが原因となって詰まることがありますので、汗をかいたまま放っておくとつまりやすくなります。
■あせも(汗疹)の症状
あせもの症状はあせものタイプによって異なります。
・水晶様汗疹
数ミリの白いぽつぽつとした発疹が見られます。皮膚の浅い部分(角質)で汗管が詰まることで、起こる汗疹です。かゆみや赤みは見られず、数日で治る場合が多いのも特徴です。
・紅色汗疹
肌にぽつぽつと赤みを帯びた発疹ができるタイプの汗疹です。かゆみやちくちくとした痛みを感じることもあり、かきむしってしまうと肌を傷つけてしまい悪化したり、肌の感染症にかかりやすくなることがあります。
・深在性汗疹
汗管の深いところが詰まることで起きるタイプの汗疹で、ぷっくりと広い範囲で肌のもりあがりがみられます。
■あせも(汗疹)の治療
炎症が強く、かゆみや痛みを伴う場合はステロイド系の塗り薬や非ステロイド系の炎症を抑える塗り薬を使用して、治療していきます。また、必要に応じてかゆみを抑える抗ヒスタミン系のお薬を使用して治療していきます。
あせもは、汗に含まれる皮脂などが汗管に詰まることが一番の原因です。汗をかいたまま放っておくと、皮脂やほこりが汗管に詰まり、あせもを起こしやすくなってしまいますので、汗をかいたらこまめに着替える、タオルなどで優しく拭いてあげる、着替えるときには首や脇、太ももの付け根など汗をかきやすい関節をしっかりと乾かしてから着替えるなど注意するようにしてください。また、体を洗うときは石鹸やボディソープをしっかりと泡立てて、やさしくなでるようにして洗ってください。洗ったあとにたっぷりのぬるま湯で流して、体に石鹸が残らないようにしましょう。
また、悪化するととびひを起こしてしまうこともありますので、かきむしったりしないように爪は短く切る、かきむしらないように子どもに伝えるなど、皮膚のバリア機能を低下させない工夫も大切です。